2010年06月13日

第3回「国内MBAは日本を救えるか?」×奥村昭博教授のご案内

6月のマネパクのご案内です。6月24日(木)に開催いたします。

ゲストは、奥村昭博先生です(プロフィール詳細は下記)。奥村先生は、KBS設立から2008年3月まで教鞭を執っておられました。(学内の方は、今年の慶應経営論集が奥村先生記念号だったのでご存じの方も多いかと存じます。)

2003年の改正学校教育法設置以降、国内の専門職大学院の数は急増した一方で、MBAホルダーや、国内MBA教育そのもののバリューを問う声もチラホラある昨今。

KBSの設立と発展に多大な貢献をされた奥村先生から、
 ・なんのために経営学を学ぶのか
 ・国内ビジネススクールの機能とはどのようなものか 
などのお話を伺います。

今回は若干、ビジネススクールの内輪的テーマ設定になってしまいましたが、SDM、KMDの方や外部の方でも、ご関心をお持ち頂けるならば是非ご参加ください。

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

■□■□ 第3回 Management Impact□■□■

■テーマ
「国内MBAは日本を救えるか?」

■日時
6月24日(木)18:00-20:00ディスカッションセミナー
       20:00-22:00懇親会

■ 場所
慶應義塾大学日吉キャンパス協生館4F 階段教室1
※懇親会は1FのHUBを考えています。

■ゲスト
奥村昭博氏
プロフィールその@ そのA
静岡県立大学 経営情報学部経営情報学科 教授
       経営情報学研究科 教授(兼務)
       経営情報学研究科長
慶應義塾大学大学院経営管理研究科 名誉教授

・プロフィール
1945年 岐阜県に生まれる
1969年 慶應義塾大学商学部卒業
1975年 ノースウェスタン大学経営大学院(Kellogg)にてMBA取得
1976年 慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程終了
2008年まで 慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授

・タイトル
日本ベンチャー学会副会長
日本組織学会理事
米国ケロッグ経営大学院評議会
金融庁試験委員
仏国INSEAD経営大学院訪問研究員
日本福祉大学マネジメントスクール校長
東大・北大・横浜国大・産能大などで非常勤講師を歴任
その他多数企業の顧問

■ご参考
ニーズが高まる国内MBA
ビジネススクール推定志願者数、専門職大学院数の推移など

■出欠連絡
こちらの出欠フォームにて参加表明をお願いいたします。


■KBS担当者、問合せ先
国保(D15)、下城、平田(M32)
info-mgntimpact@googlegroups.com

第2回「多様なリターン設計が拡げる金融市場 〜日本初マイクロファイナンスファンドの挑戦」レポート

5月27日に第2回のManagement Impactが開催されました。

今回は日本初のマイクロファイナンスファンドを企画している特定非営利活動法人LivinginPeace理事長の慎泰俊氏をゲストにお招きし、「多様なリターン設計が拡げる金融市場 〜日本初マイクロファイナンスファンドの挑戦」をテーマにディスカッションしました。

15歳からのファイナンス理論入門」の著者でもあり、実際に自分でファンドを企画している慎氏から、投資ファンドでの経験や知識を活かしたNPO活動や、そしてこれから転身するプライベート・エクイティを通じて実現したいこと、そして活動の根っこにあるご自身の原体験などを伺った後に、NPO活動としてのマイクロファイナンスファンドが誕生した経緯やその可能性、パートタイムNPOの運営の難しさと面白さなどを会場とディスカッションしました。

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多くの問題を解決し将来への希望にも繋がるからお金や利益は大切である、誰でもできるしくみこそが世の中を変えることが出来る、ないことを嘆くのではなく今あるもので最大限の結果を出すことを考える、といった慎氏の想いや行動力は、ビジネスを学ぶものとしては背筋が伸びる話であり、Management Impactの企画趣旨に見事に合致するものでした。事業を通じて社会にインパクトを出していきたいと静かな情熱を持って語る慎氏に、憧れたKBS生も少なくなかったようです。

その日の学びを、その場にいなかった人とも共有するために、当日の議論は、twitterで実況しました(ハッシュタグ #mgtipt)。そのまとめがこちらにありますので、ご覧いただくと実際の議論の流れがおわかりになると思います。KBSのオフィシャルサイトにもレポートが載っていますので、そちらも併せてお楽しみください!

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今回は、ハイレベルな金融用語が飛び交うディスカッションとなりましたが、マイクロファイナンスの細かなスキームやLIPの活動内容については、オフィシャルウェブサイトを見ていただけば分かるので、ここでは主観的な感想を少し。

慎氏はNPOの運営、マイクロファイナンスの活動だけでなく、児童養護施設の子どもたち向けの教育プロジェクトも展開しています。いわゆる“社会貢献活動”を非常に熱心にやっていらっしゃる方なのですが、その背景にある考え方を形成している、学生時代の経験がとても印象的でした。1つは、カルチャーを変えるためには、意思決定をする立場にいる人が変わらなくてはいけないと気づきにつながったカツアゲの話。もう1つは、正しいと信じることや人のための何かをすることは、必ずしも喜ばれるわけではない、だから見返りを求めてやるものではない、という気づきにつながった歯を折った話。どちらも社会貢献活動に携わる人の全てが分かっていることではないのですが(あくまで個人的な感覚です)、社会のしくみを変えるためには必須の考え方なので、こういう方こそが社会にインパクトに与えていくのであろうと感じました。

また、パートタイムNPOやマイクロファイナンスのスキーム作りの際の発想として、本質的な問題解決のためには、低コスト・オペレーションをいかに実現するかという点も重要だそうです。途上国のマイクロファイナンスは、現地調査に大きなコストがかかることからペイしやすい大規模なところに資金が偏っているそうで、その問題を解決する、つまり小さな規模のファイナンスを実現するために、調査コストの低減(究極的には現地の訪問調査なし)を実現しようと尽力なさっています。またフルタイムではなくパートタイム・スタッフでNPOを運営する点について、「誰でもできることだからこそインパクトに繋がるんだ」ということを語っていらっしゃり、スケールアウトの視点が最初から入っているのだなと感じられました。金融制度の不備をまずは解決すべきじゃないかという発言に対しても、「自分の考え方として、無いなら無いでその所与の状態で何が出来るかを考えるんですよね」と語ってもおり、ああ、この人は慈善家ではなく起業家なんだな、とつくづくと感じました。

なお、企画側として少し心配だったのは、慎氏の活動に対して批判的な意見が集中することでした。というのも、我々はビジネスセクターのマジョリティの関心を惹きつけられること、懐疑的な目をもつオーディエンスを意図的に混ぜることで客観的で建設的な議論を展開すること、を目的にセミナー企画を作っていまして、ゆえにオーディエンスは、ソーシャルな活動に最初から関心がある人ばかりではないからです。ディスカッションも経済合理性を前提にしています。そういった人たちに慎氏の活動がどう評価されるかということをやや懸念していたのですが、終わってみれば全くの杞憂でした。そして、この懸念を事前に伝えた我々に、慎氏が返した言葉は今でも私の頭に残っています。

「本当に素晴らしいものは、ビジネスの視点から見ても素晴らしいものであるはずだと思います。そして冷たい言葉を浴びせられても色あせないものが、本物の情熱だと考えています。」


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(文責:国保)


2010年04月30日

第1回:株式会社Kaien徐勝徹氏×「投資は世界を変えられるか?」レポート

4月17日(土)に第1回「Management Impact」が開催されました。

今回は株式会社Kaien共同創業者・取締役の徐勝徹氏をゲストにお招きし、「投資は世界を変えられるか? 〜 Impact Investment市場の発展可能性」をテーマにディスカッションしました。

徐勝徹氏ブログ:http://convisage.com/

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当日は、まずゲストにご自身のキャリアヒストリーと問題意識の変遷をプレゼンテーションしていただき、ゲストが提供した仮説に対してKBSやSDMの学生が意見をぶつけました。ディスカッションの土壌を揃えるために、ノンプロフィットの価値や課題は全てビジネス言語で表現しました。その結果、「The power of humanity」の力とそれを活かすしくみとしてのImpact Investment、多様なニーズへの対応と効率性の追求、ソーシャル・インパクトの評価とプレイヤーの淘汰メカニズム、コスト意識とインセンティブ設計など、幅広くバランスの取れた議論が展開されました。

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その日の学びを、その場にいなかった人とも共有するために、当日の議論は、twitterで実況しました(ハッシュタグ #mgtipt)。またそのエントリーを徐さんがtogetterでまとめてくださったので、そちらをご覧いただくと当日の議論の流れがおわかりになると思います。こちら

ところで、徐氏は静かな情熱を持ちつつ、穏やかにロジカルに話を進める方でした。その場にいた全員が徐氏の意見に迎合していたわけではないのですが、気がつくと話に引き込まれており、Cool Head,but Warm Heart というのはこういうことなのだなあと感じた次第です。また人の善意の可能性を信じつつも、人の弱さに目をそむけることもなく、利己性を前提としてインセンティブ・システムをきちんと設計するというスタンスは、個人的にはとても共感を覚えるものでした。

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ソーシャルに限らず、Doing Good系の話は批判がしづらいため意見が偏りやすく、結果として客観的な評価や建設的な批判に乏しくなり、本質を見つめた議論に至りにくいという傾向があります。ですが今回は、スピーカーも会場の学生も、自分と異なる意見を認めたうえで、それでもロジカルに批判すべきところは批判するという姿勢を一貫して持っており、大変社会人学生らしい議論が展開されたと感じました。

KBSのオフィシャルサイトにもレポートが載っていますので、そちらも併せてお楽しみください!

ところで今後のManagement Impactについて、皆さまにお知らせとお詫びを。本活動の詳細については、こちらの「About us」のところで常に最新情報を確認できるようにしてございますが、こちらでも簡単に。当初、このディスカッションセミナーはどなたでも参加可能であるということでご案内をしておりました。しかし前回第0回、そして今回の第1回を通じて、我々が当初想定していた以上の人数の方にご興味をお持ちいただいているということが分かり、方針を整理する必要が出てまいりました。

本来学びの機会というものは、広く社会に開かれているべきだと考えております。ただ我々の活動は「ディスカッション」セミナーというその特性から、人数の上限が決まってしまいます。経験上、この手のディスカッションを効果的に運営するためには、30人程度の規模が最も適切であろうと判断しており、よってむやみに参加者を増やすということは避けたいと考えています。また、本活動はKBSの学生有志が立ち上げたサークル活動であり、よってKBSの学生がディスカッションしやすい環境をつくることを最優先しています。

上記のことを鑑みた結果、大変心苦しくはあるのですが公募はせず、基本的にはKBSをはじめとする協生館の学生およびゲストスピーカーによるご招待者のみに参加を限定させて頂いております。まことに勝手ではございますが、どうぞご了承ください。

但し、学びは可能な限り広く共有したいと考えていますため、学外の皆さまも楽しめるようtwitterでの実況中継(ハッシュタグ #mgtipt)などを可能な限り実施していきます。また、開催後にはこのブログ上でディスカッションの内容をレポートしますので、外部の方にはこのような形でお楽しみいただけますと幸いです。申し訳ございません。会場などの調整によって皆さまにもご参加いただけるような企画となった場合には、ぜひぜひお越しいただきたく、本ブログ上でご案内いたします!

次回Management Impactは「多様なリターン設計が拡げる金融市場〜日本初マイクロファイナンスファンドの挑戦」で、5月27日(木)です!社会資本市場という大きな視点で捉えた第1回に続き、実際にファンドとして作りこむときにはどのようなことに配慮しなければならないのか、また投資家の多様化が進む中でどのような「効用」に配慮すれば金融市場が広がるか、などが議論出来ればと考えています。どうぞ奮ってご参加ください。

(文責:国保)


2010年04月26日

「多様なリターン設計が拡げる金融市場〜日本初マイクロファイナンスファンドの挑戦」

夏の足音が聞こえたかと思えば、冬の風に掻き消される今日この頃。
早く思う存分日差しを浴びたいものですね。

さて、前回は徐勝徹氏をお迎えして、ソーシャルセクターにお金が流れ、
"The power of humanity"がもっと活かされる仕組みについて考えました。
そこでは、先見の明や審美眼を持って、社会的インパクトを生む投資に
成功した投資家が、その成果に応じたrewardを受け取れるようになるには
ソーシャルインパクトの評価指標をどのようにして作るべきか?
どうすれば投資家を惹きつけ、出資させることができるか?
というような議論がありました。

次回のゲストは、慎 泰俊(しん てじゅん)氏です。(プロフィール詳細は下記)
慎さんは昨年9月に日本初のマイクロファイナンスファンドを企画し、
既に約4000万円を個人投資家から調達しました。
そこで、日本でも少しずつソーシャルセクターへお金が流れ始めていることを背景に、
投資家や出資者のインセンティブが多様化してきていることや、
投資家を惹きつける経済的/非経済的リターンをどうデザインすればいいのか、
といったことを中心に議論できればと考えています。

将来ソーシャルセクターに関わる方だけでなく
普通のプライベートセクターでビジネスをする方にとっても、
価値観が多様化した投資家とどう付き合っていくかという視点から
興味深いものになるのではないかと思います。

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

■□■□ 第2回 Management Impact□■□■

■テーマ
「多様なリターン設計が拡げる金融市場
〜日本初マイクロファイナンスファンドの挑戦」

■日時
5月27日(木)19:00-21:00ディスカッションセミナー
       21:00-22:30懇親会

■ 場所
慶應義塾大学日吉キャンパス協生館4F 階段教室1
※懇親会は1FのHUBを考えています。

■ゲスト
特定非営利活動法人 Living in Peace 理事長 慎 泰俊氏(しん てじゅん)
http://www.living-in-peace.org

プロフィール
1981年東京生まれ。朝鮮大学校政治経済学部法律学科卒、
早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。現在は投資ファンド勤務。
2007年10年にLIPを設立し、機会の平等を通じた貧困削減をテーマに活動中。
海外ではマイクロファイナンスの調査・支援を行い、日本初のマイクロ
ファイナンスファンドを企画した。国内では社会人の強みを活かした
児童養護施設支援に取り組んでいる。
著書「15歳からのファイナンス理論入門」は、台湾、韓国、中国で翻訳される。

■参考情報
より活発な議論のため、以下の参考URLを事前にお目通し頂いた上で
ご参加ください。

日本初マイクロファイナンスファンドの概要、実績
セキュリテ(事業者と個人投資家とをつなぐファンドを多数デザイン)
国連フォーラム:最高のコストパフォーマンスを達成するMFIの調査システムを
Living in Peaceの活動報告ブログ
慎さん個人ブログ

■出欠連絡
下記の出欠フォームにて参加表明をお願いいたします。
出欠フォーム

■KBS担当者、問合せ先
mail toinfo-mgntimpact(アットマーク)googlegroups.com

(文責:平田)

2010年04月07日

「投資は世界を変えられるか?〜Impact Investment市場の発展可能性」

前回のマザーハウス山崎副社長(第0回)に引き続き、記念すべき第1回Management Impactを開催させて頂くことになりましたのでご案内申し上げます。

今回のゲストは、徐勝徹(そ・すんちょる)氏です。(プロフィール詳細は下記)
某グローバル戦略コンサルファームに勤務される一方で、MBA留学時代の問題意識をベースに個人のライフワークとしてアフリカにおけるMFIやVCに従事されたり、Impact Investmentと言われる社会貢献投資専用のマーケット設立に向けて活動されたりしている方です。

前回と同様、冒頭に徐氏からご自身の経験を踏まえて問題提起して頂いた後、今後ビジネスリーダーとなられる皆さまお一人お一人の視点で、概念論や「べき論」ではない、現実的な議論を展開したいと思っています。(前回はQ&A中心でしたが、今回はより活発にインタラクティブな議論が展開できるように心がけたいと思います。)

初回から週末の開催となってしまい大変恐縮ではございますが、皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

■□■□ 第1回 Management Impact□■□■

■テーマ
「投資は世界を変えられるか?〜Impact Investment市場の発展可能性」

■日時
4月17日(土)
16:00-18:00 ディスカッションセミナー
18:30-20:30 懇親会

■ 場所
慶應義塾大学日吉キャンパス協生館4F 階段教室1
http://www.kcc.keio.ac.jp/access/index.html
※懇親会は1Fの「HUB慶應日吉店」を考えています。

■ゲスト
株式会社Kaien 共同創業者 取締役 徐勝徹氏
http://convisage.com/

・プロフィール
1972年東京に生まれる。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、ミシガン大学公共政策大学院修士課程修了、およびノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院経営学修士課程修了。ユネスコ(韓国)、国際赤十字(フィジー、ミャンマー)を経て外資系戦略コンサルファーム(東京、シカゴ)に勤務。昨夏からルワンダのMFIやウガンダのVCでの仕事など、アフリカに7ヶ月余滞在した後、この春帰国。シンガポールのImpact Investment Exchange Asiaに参画するなど、社会起業家や社会的企業が成長するために必要な資金が潤滑に流れる社会貢献投資の仕組みづくりに関心が深い。

■参考情報
より活発な議論のため、徐氏にいくつか参考URLをピックして頂きました。事前にお目通し頂いた上でご参加いただけますと幸いです。

- Pilot Design Study for a Next-Generation Social Capital Market in Brazil(p.6-10)
- 勝間和代のクロストーク「日本の社会起業家を応援しよう」→51番目のコメント
- 『無私』のビジネスでは世界を変えられない

■出欠連絡
下記の出欠フォームにて参加表明をお願いいたします。
出欠フォーム

■問合せ先
mail toinfo-mgntimpact(アットマーク)googlegroups.com

(文責:平田)
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